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訳文に違和感?手直しの少ない翻訳会社を見つけるためのヒント

「翻訳会社に翻訳してもらったけど、そのままでは使えないかな…」と悩んでしまうような、スッキリしない訳文が納品されることがあります。このような事態はなぜ発生するのでしょうか。また、どうやったら防げるのでしょうか。

訳文の違和感の正体

読んでいて違和感がある訳文は、次のようなことが原因である場合があります。

専門用語、業界用語が適切に訳されていない

特定の業種・分野で使われている言葉や言い回しは、その業種・分野に関する知識がないと、簡単に見落としてしまいます。経験のある翻訳者でも、専門のまったく違う人が翻訳すると、専門用語がきちんと使われていない読みづらい訳文になってしまうことがあります。

文章のトーンやスタイルが適切ではない

翻訳された文章は、そのドキュメントの用途や目的に合ったトーンやスタイルになっていなければなりません。たとえば、プレゼンテーションのスライドならポイントを押さえた短い言葉に、一般ユーザー向けのマニュアルであれば分かりやすい文体でできるだけ平易な言葉に、といった工夫が必要になります。これができていないと、とても違和感のある訳文になります。

翻訳会社が発注者の先にいる人を意識できていない

翻訳した文書の最終的な読み手は、Webサイトの閲覧者であったり、ソフトウェアの使用者であったり、プレゼンテーションの聴衆だったりします。つまり、翻訳を依頼した人(発注者)ではないことが多いのです。ですから、翻訳会社は発注者の先にいる人のことを考える必要があります。翻訳された文書の品質に発注者が違和感を覚えたり、不満を感じたりするときには、翻訳会社がこの点を意識できていないというケースもあります。

専門用語をきちんと訳し、文章のトーンを考え、発注者の先にいる人のことを意識できる翻訳会社の見つけ方

それでは、専門用語にしっかり対応し、適切な文章のトーンを選び、発注者の先にいる人のことを意識できる翻訳会社は、どうやったら見つけられるのでしょうか。これで確実という方法はありませんが、いくつかのコツをご紹介します。

問い合わせや見積り依頼時に担当者の対応を見る

翻訳会社に問い合わせしたり、見積りを依頼したりするときに、その翻訳会社が読者やエンドユーザーのことを意識しているか、また、依頼する側の課題を共有してくれるか、という点をチェックしてみてください。翻訳会社の担当者に、「このドキュメントはどのような用途で使用されるものですか?」「想定される読者はどのような人たちですか?」と質問されることもあるでしょう。こういったやりとりから翻訳会社がどこを意識しているのかを知ることができます。

Webサイトを確認する

一口に翻訳会社といっても、品質最優先で特急案件は引き受けない会社もあれば、対応言語の数、特急対応、処理量、やり取りの手軽さなどをアピールしている会社もあります。Webサイトを見れば、その翻訳会社がどこに重点を置いているのかをある程度知ることができます。

まとめ

細かいところまで目を配り、読み手に伝わる文章を目指している翻訳会社かどうか。依頼者の気持ちを理解できる担当者かどうか。これらが意識できている翻訳会社に依頼すると、発注者と、その先にいる人のことを考慮した、手直しの少ない訳文になる可能性がぐっと高くなります。

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