翻訳したあとのDTP作業のポイント

マニュアル、カタログ、パンフレットなど印刷物として仕上げるドキュメントや、Webサイトで閲覧するPDF形式のドキュメントの多くは、Adobe FrameMakerやAdobe InDesign、またはMS Wordで作られています。翻訳会社では、翻訳だけでなく、印刷物、または閲覧用のPDFファイルの作成まで、DTPを含めた作業を一括で請け負うこともできます。
翻訳した日本語のドキュメントのDTPには、原文のレイアウトを踏襲する場合でも、いくつかの注意点があります。ここでは、英語から日本語に翻訳したあとに行うDTP作業のポイントを簡単に説明します。

用紙サイズの変更

英語のドキュメントの用紙サイズは、基本的にはレターまたはリーガルサイズです。日本語ではA4が一般的です。レターとA4のサイズを比べてみると、A4はレターに比べ、横のサイズが狭く、縦が長くなります。

20160915_fig2.pngそのため、プリンタでレターサイズのものをそのままA4で出力すると上下の余白は広くなり、左右の余白は狭くなるため、内容が中央に集中し詰まって見えることもあります。レイアウトによってはユーザーが読みにくいと感じてしまうかもしれません。
特に印刷物として仕上げるドキュメントであれば、見た目も大切です。レターサイズをA4サイズに変更し、余白や文字数など調整し、日本語に適したレイアウトに仕上げることが重要です。

フォントの設定

英語のドキュメントで使用するフォントは、欧文フォントのみです。日本語では、和文フォントのみ、または和文フォントと欧文フォントの両方(合成フォント)を使用します。

20160915_fig4.png日本語文書用のフォントを設定しなければなりませんので、遅くともDTPを開始する前までにお客様に確認し、使用するフォントを決めておくようにします。ブランディングの観点から、ドキュメントに使用するフォントはあらかじめ決められているお客様が多く、フォントの種類やサイズが規定された日本語ドキュメント用のテンプレートをお持ちの場合もあります。しかし、特に決まりがない場合や、ある目的のためにいつもとは違う雰囲気にしたい場合などは、「どのフォントを使用したらよいか」、「サンプルが見たい」などのご要望を翻訳会社に伝えましょう。
フォントによってドキュメントの印象は変わります。目的に合った読みやすいドキュメントに仕上げるために適切なフォントを選ぶことが大切です。

レイアウトの調整

フォントを決めたら、フォントに合わせた文字サイズ、行間設定などのレイアウト調整が必要です。お客様から提供される日本語用のテンプレートがある場合はそれに従います。そうでない場合は、日本語で使用するフォントに合わせて設定を調整し、日本語として違和感のないレイアウトにします。編集時に禁則処理や改ページなど、微妙な調整を行うと、仕上がりも違ったものになります。
「読みやすさ」は、翻訳の質だけではなく、どのようなレイアウトで仕上がっているかも関係します。また、カタログやパンフレットなどの印刷物は「見た目の印象」を考慮することも重要です。

翻訳からDTPまで一括で依頼したいとお考えでしたら、DTPに関する知識や経験があって、相談できる翻訳会社をお選びになることをお勧めします。

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