PDF文書を翻訳する

翻訳会社ではPDFファイルから概算で見積りを作成することができますが、翻訳作業を進めるときにはソースファイルが必要です。しかし現実にはソースファイルがないケースもあります。ソースファイルがないからといって翻訳をあきらめる必要はありません。PDFファイルから翻訳用のファイルを作成して翻訳、編集し、ターゲット言語の文書に仕上げることができます*。
*ただし、アウトライン化によりテキストが画像化されているPDFファイルについては別途テキストデータを作成する必要があります。ここで紹介する方法は、アウトライン化されていないPDFファイルを前提にしています。

方法1.Adobe Acrobatを使いdocx形式のファイルを作成する

原始的な方法ですが、Adobe AcrobatにはMicrosoft Wordファイルで保存する機能があります。この機能を使い、PDFファイルからdocxファイルを作成し、SDL Trados Studioなどの翻訳支援ツールで処理して翻訳する方法です。複雑なレイアウトでなければ画像もレイアウトも保持されますので、翻訳後、問題なく編集してターゲット言語のPDFに仕上げることができます。ページ数の多いPDFファイルは、最初にdocx形式にし、章単位に分割するなどの処理を行ってから翻訳作業を進めると効率的かもしれません。

0728_step1.png方法2.翻訳支援ツールでそのまま翻訳する

「方法1」では、まずPDFファイルをdocxファイルに変換しましたが、ページ数がそれほど多くない文書の場合は、その手順を省くこともできます。たとえば、SDL Trados StudioではPDF形式がサポートされています。現状、一部制約もありますが、PDFファイルのままプロジェクトを作成し翻訳を進めることができます。翻訳のあとターゲットファイルを作成すると、通常は原文と同じファイル形式のターゲットファイル(原文がpptxならpptxの訳文ファイル)が生成されますが、PDF形式の場合、docx形式のターゲットファイルが生成されます。レイアウトは維持されますので、docxファイルで編集し、完了したらPDFファイルを作成します。

0728_step2.pngソースファイルをあえて使わない場合も

ソースファイルがInDesign (.indd)や FrameMaker (.fm)などの場合には、あえてPDFファイルから書き出したdocxファイルを使用する場合もあります。それは、あとでお客様自身で編集を加えたり、更新したりする予定がある場合です。このような場合は、ソースファイルをdocx 形式にしておくと、DTPオペレータでなくとも手軽に編集したり更新したりすることができるようになります。

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