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【字幕翻訳】マーケティング動画の字幕の翻訳発注で必要な情報とは

製品やサービスの紹介、イベントでのプレゼンテーションの記録など、動画は企業のマーケティング活動のいたるところで活用されています。そうした動画に別の言語で字幕をつけたい場合はどうしたらよいでしょうか。今回はそのようなご担当者様に、字幕(subtitles)翻訳の概要をお伝えします。

字幕翻訳にあたってお客様側で用意が必要なもの

トランスクリプション(音声のテキストデータ)

字幕の作成に必要な翻訳を行うのにまず必要になるのが、音声のテキストデータです。あらかじめ作成された原稿に基づいて録音された音声を使用している動画については、その原稿がトランスクリプションになります。プレゼンテーションやインタビューの記録動画など原稿が存在しないものについては、たとえば、音声認識ソフトで処理した後で、正しく認識しているかどうか人がチェックして修正を加えるといった方法で作成されているようです。

タイムコード

非常に重要になるのがタイムコードです。もとの動画の中で、いつその音声が流れるかを記録したものです。たとえば、次のようなものです。これによって、どのタイミングで字幕を表示すればよいかがわかります。

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これらの準備ができたら、あとは翻訳会社にお任せください。

翻訳会社が字幕翻訳で注意すべきこと

翻訳は、当然ながら字幕であることを前提に行われなければなりません。たとえば、英語から日本語に翻訳する場合は語順の問題があります。プレゼンテーションでは、スライドが切り替わるタイミングに合わせてある言葉を表示したいという場合もあるので工夫が必要です。また、字幕では、特に簡潔な訳文にすることが求められます。このような翻訳に慣れている翻訳者に担当してもらう必要があります。

字幕には文字数の制限がある

字幕翻訳で最も重要なのは、文字数制限があることです。字幕は、それが表示されている間に読んで理解してもらう必要があります。映画などの映像翻訳の世界では1秒4文字以内という基準があるといわれています。実際は、内容によって4文字以上にできる場合もありますが、それでも1秒6文字程度にする必要があるでしょう。

リライト - お客様の協力も必要

そこで重要になるのがリライトの工程です。翻訳の工程では原文の内容を正確に把握して訳す必要があり、どうしても文字数の制限を超えてしまうことがよくあります。

この工程では、コンテンツ全体の意図をくみ取って、場合によっては大幅にカットしたり、大胆に意訳したりして文字数を減らし、動画を視聴する人の字幕を読む負担を軽くするようにします。場合によってはタイムコードを書き換えて、字幕が適切に表示されるように訳文を調整する必要があります。ただし、その動画の本来の目的は維持する必要があるので、リライトが適切かどうかは、お客様がご自身で確認するのがよいでしょう。

こうしてタイムコード入りの字幕翻訳ができたら、動画に字幕を挿入します。専用のツールを使ったり、専門の会社に依頼して字幕を動画に焼き込んでもらったりします。

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このように、字幕翻訳には注意すべき点がいくつもあります。字幕の翻訳会社をお探しの際は、こうした注意点を十分に理解している翻訳会社を選ぶことをおすすめします。

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