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プレゼンテーション資料の翻訳費用に影響する3つのポイント

PowerPointに代表されるプレゼンテーション資料は、新製品や自社の紹介など、さまざまな場面で使われます。営業活動に用いられることも多いため、優先的に翻訳される傾向があります。今回の記事では、プレゼンテーション資料の特徴と、翻訳の発注にあたって考慮しておきたいポイントを3つご紹介します。

プレゼンテーション資料の特徴

プレゼンテーション資料には、次の3つの特徴があります。

  1. スライドショーで使用するアニメーションが設定されていることがある
  2. 図や写真、イラストなど、画像が多く含まれている
  3. スライドのほかにスピーカー用の記述(ノート)がついていることがある

プレゼンテーション資料の翻訳費用は、アニメーションの複雑さ、画像やノートも翻訳するかどうかによって変わってきます。どのようなことが費用に影響するのかを知っておくと、翻訳会社に見積もりを依頼する際に希望をスムーズに伝えることができます。

プレゼンテーション資料の翻訳費用に影響するポイント

1. アニメーションか複雑かどうか

プレゼンテーション資料の特徴の1つにアニメーションがあります。元の資料にどのようなアニメーションが設定されているかによって、編集(DTP)にかかる時間(費用)が変わってきます。プレゼンテーション資料のDTP工程では、テキストボックスの細かいレイアウトを調整します(「翻訳会社のDTPサービス:PowerPointの例」)。1枚のスライドに多くのアニメーションが設定されていて、翻訳したオブジェクト(テキストボックスや図など)が複雑に重なっており、元の資料と同じようにアニメーションを表示させるのに細かな調整が必要な場合、どうしても工数が増えてしまいます。

2. スライド内の画像を翻訳するかどうか

スライド内の画像に組み込まれている文字も翻訳したい場合、その文字を抽出して翻訳し、DTPで加工することで翻訳済みの画像を作成します(「翻訳会社が対応可能なファイル形式」)。1つひとつ手作業で編集するため、画像の数に応じて工数が発生します。(画像の状態によっては、翻訳済みの画像を作成できない場合もあります。)

3. ノートを翻訳するかどうか

PowerPointにはスピーカー用のノートを記入できるスペースがあり、ここにプレゼンテーションのスクリプトや説明が入っていることがあります。この部分の翻訳が必要かどうかは確認・検討が必要です。スピーカーがプレゼンテーション資料の内容や背景を十分に理解している場合、ノートは翻訳せず、聴衆に見せるスライドだけ翻訳されていればよいという場合があるからです。もちろん、ノートの部分の説明も含めてプレゼンテーションに利用したり、聴衆に配布したりする場合は、翻訳したほうがよいでしょう。

まとめ

今回はPowerPoint資料を翻訳に出す際に考慮したいポイントを3つ紹介しました。

まず「1」アニメーションの複雑さによってDTP作業の工数が変わることを知っておくこと、そして「2」画像の翻訳と「3」ノートの翻訳をどうするかを目的や用途に合わせて検討しておくことです。

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