翻訳料金の妥当性って?値引きはないの?

お客様にとって、サービスの料金ほど根拠があいまいに見えるものはないかもしれません。

お客様がサービスを利用する際には、サービスの提供者が提示する内容と金額を見て利用する/しないを判断されると思いますが、目に見えないところにいったいいくら出せるのか、いくらからが高くていくらまでが安いのか、その感覚や判断基準は人によってさまざまでしょう。

見積もり額の妥当性を判断することは難しい

一般的に、何らかのサービスの発注を検討する際には、料金の妥当性を見るために複数箇所から見積りを取り寄せたり、複数のWebサイトを比較したりすることがあると思います。しかし、どれも似たり寄ったりで、どれが適切なのか結局よく分からなかったという話もよく聞きます。なじみのない業種・分野のサービスで、妥当な料金とはいくらなのか、どういう仕組みでその料金なのかは、その業界にいる人でないとなかなか分からないものです。

翻訳サービスも同じです。複数の翻訳会社から見積もりを取っても、違いがわからないことがあるかもしれません。翻訳の料金はいくらが妥当なのか、翻訳に携わったことのないかたには分かりづらいのではないでしょうか。また、翻訳サービスの関係者でも、料金について万人を納得させる説明をするのは難しいことだと思います。

翻訳サービスの標準的な料金

翻訳サービスの標準的な料金については、別の記事『高い?安い?翻訳の費用はどのような計算になっているのか』で触れています。サンプルの料金表が引用されているので、ぜひご覧ください。

さて、この標準料金、そのまま適用されるかというとそうではありません。上記リンク先の記事でも触れているように、ワードあたりの単価×総ワード数よりも合計金額が高くなる場合と低くなる場合があります。ここでは、低くなる場合の「割引になる要素」にはどのようなものがあるのか、より具体的にご説明したいと思います。

翻訳サービスに適用される割引の例

1. キャンペーン

翻訳会社独自のキャンペーンによって割引を受けられることがあります。初回のお客様のみ、期間限定、アンケートに答えた場合など、条件を設けて割引料金を提示していることがあります。どの部分にどれくらいの割引が適用されるかは、そのときどきで異なります。企業ホームページや特設Webサイトで告知していることがあるので、検索してみるとよいでしょう。気になった点や引っかかるところがあったら、積極的に質問されることをおすすめします。

2. ボリューム ディスカウント

翻訳会社によっては、一定以上の量を一度にご発注いただいた場合に、ボリューム ディスカウントが適用される場合があります。同じシリーズのマニュアルが数冊ある場合など、まとまった量の翻訳をお考えでしたら、翻訳会社に見積りを依頼する際にボリューム ディスカウントが受けられないか尋ねてみてください。

翻訳という人力で行うしごとは、量が多いからといって単純に値引きをすることは難しいサービスではありますが、翻訳会社が積極的に明示していなくても、量やスケジュール、内容などの諸条件によって値引きが考慮できる可能性はあります。

3. 翻訳対象物にまつわる割引

このサイトでもたびたび触れていますが、IT翻訳では、多くの場合、見積りに翻訳支援ツールによる「解析」結果が用いられます。この解析によって、全体で何ワードあるか、その中に同じ文章がどれくらい含まれているかなどを確認することができます。まったく同じ文章が3回含まれていたら、そのすべてにワード単位の単価が適用されるのではなく、1回目は新規料金、2回目と3回目は別に定める繰り返し料金が適用されます。したがって、見積りの総額は、全体のワード数にワード単価を乗じた金額よりも低くなることがあります。

また、お客様が「翻訳メモリ」をお持ちでしたら、このメモリによる解析結果(メモリとの一致率)に従って、新規翻訳よりも低い単価が適用できることもあります。(翻訳支援ツールを使った解析や、その活用については、『繰り返しが多い複数の文書やファイルの上手な扱い方』をご覧ください。)

まとめ

ご覧いただいたとおり、翻訳料金は、単純な単価×総ワード数になる場合だけではありません。翻訳会社は、お客様にメリットのある計算方法やプロセス効率化の仕組みを用意しています。原本やサンプルの文書をお持ちでしたら、どのようなことができるか、どれくらいの節約になるか、実際に見積りを取ってワード単価×総ワード数の計算と比較してみてください。

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